心を揺さぶられる日
福知山列車脱線事故から12年、今年も慰霊式に出席しました。
毎年、ご遺族の献送には心が揺さぶられます。
1年に1回4月の25日だけは、カウンセラーとして自分の心と人の心が重なり合い、自分の心がぐちゃぐちゃになることを許しています。
特に今回、10年かかって社会保険労務士となり、仕事に精を出していたお母様を亡くされた娘さんが、お母様の意志を継いで、PTSD、うつと闘いながら、やっと社会保険労務士の資格を取ったという話をされました。
そう、私も自分が立ち直るために、精神保健福祉士を取ろうと決意し、PTSDとうつの状況の中、無我夢中で走り抜けた日々が蘇りました。
生きて前に進んでいこうとすると、困難なことが次々と出てきます。でもそれは、とても幸せなことで、生きているからできること。命を奪われた人を想う時、それぞれの人生を生きることの大切さをしみじみと感じます。
そして、立ち直る時に決意した、「笑って生きていこう。巡りあう人には笑顔になってもらおう!」その原点に今年も立ちかえれたように思いました。
代表理事 内藤友子