2級キャリアコンサルティング技能検定第17回過去問解答のポイント
2級キャリアコンサルティング技能検定実技論述対策講座が終了しましたので、第17回過去問題の解答ポイントをお知らせします。
対策講座実施団体は、協議会がホームページで提供している過去問題しか扱うことができませんので、第17回の過去問題は、20回が掲載されると17回は掲載されなくなり、対策講座では扱えなくなりますので、必要な方はダウンロードをしておくとよいと思います。
さて、17回の内容は、18回の問題と非常に似ており、女性の組織内のキャリア開発がテーマになっています。それを念頭において、組織で働く女性に対してキャリアコンサルタントとしてどのような支援ができるかを考える必要があります。
問1の留意点は、逐語記録にでてくるCLの発言から、気持ちの表現をうまくまとめられるかにあります。様々な気持ちが表現されていますので、引用や要約を使ってわかりやすい文章にまとめてください。どのような出来事があり、どのような葛藤があって、どう悩んでいるのか。の構成でまとめます。
問2は、同じくCLの発言をキャリアコンサルタントがどう捉えているかがポイントになります。特徴的なところは、CLの発言から、必要以上に自己肯定感を下げていることややりたいことがありながら、今からそんな仕事をするのが無理と思っている箇所を捉えられるとよいでしょう。
問3は、問1と問2を合わせて目標を立てますが、問1と問2の問題が解決できる目標とすることが大切です。目標は、2つ程度に絞り、具体的な文言を入れるようにします。
具体的でない文言としては、やりがいをもって仕事に取り組めるようになる、とか生き生きと働けるようになる、中長期的なキャリアライフプランを立てる、だけで終わってしまうことです。
具体的方策では、目標に対して、どうキャリアコンサルティングを進めていくかということを書きますが、最初と最後のセオリー(キャリアコンサルティングの目的や範囲、守秘義務の説明をすることでどうなるのか。何を傾聴で受け止めるのか、最後はキャリアコンサルティングを終了するのか、継続するのか)以外の内容を充実させることです。
方策では、問2で押さえた内容から必要以上に自己肯定感を下げていることは、別の見方で気づきを与え、払拭してもらわなければ、キャリアコンサルティングが進みませんから、取り上げる必要があるでしょう。そして、今後の働き方の目標を共有した上で、キャリアコンサルティングの肝である、キャリアの棚卸や自己理解等も必要ですし、キャリアサバイバル(職務と役割の戦略的プランニング)も必要となるでしょう。そして、プロジェクトメンバーの一員として具体的な行動計画を立て、プロジェクト推進のメンバーとして、会社に貢献していることを実感してもらうことが相談者のキャリア開発にもつながるでしょう。
論述試験も近づいていますので、再度過去問に取り組んでください。
合格テキストをご購入の方は、模擬問題にも取り組んで「合格の型」を押さえてください。